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「中小企業診断士の経済学は、グラフや数式が難しい」
「講義は分かるのに、過去問になると解けない」
そんな悩みはありませんか。
私の経済学の点数は、2025年度が56点、2026年度が72点でした。2025年度に4科目合格、2026年度に3科目合格し、一次試験を突破しています。
初年度の反省は、知識を入れることに重きを置き、問題演習の開始が遅くなったことです。この記事では、その反省を踏まえた経済学の勉強法を紹介します。
先に結論|経済学は小さく学んで、すぐ解く
- 1単元を学んだら、その範囲の問題を解く
- グラフは形より「軸・条件・動く理由」を確認する
- 正解番号ではなく、選択肢を判断した理由を復習する
全範囲を完璧に理解してから演習を始める必要はありません。おすすめの勉強法は理解→問題演習→復習を、単元ごとに回すことです。
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経済学で56点だった初年度の反省と、翌年の結果
| 受験年度 | 経済学の結果 |
|---|---|
| 2025年度(学習1年目) | 56点 |
| 2026年度(学習2年目) | 72点(自己採点) |
学習1年目は「とにかくインプットしないと」と考え、講義を見ることを優先していました。
しかし、問題演習に本格的に取り組んだのは受験が近づいてから。繰り返し解く期間を十分に取れず、経済学は合格点に届きませんでした。
講義を見て理解できることと、自分で問題を解けることは別でした。
翌年は経済学も合格点に届きました。年度による問題の違いもあるため、点数の変化だけで勉強法の効果を断定はできません。それでも、初年度の経験から「もっと早く問題を解くべきだった」と感じています。
以下は、この反省を踏まえてこれから学ぶ方にすすめたい手順です。経済学だけの学習時間は正確に記録していないため、私の実績として時間数は示していません。
中小企業診断士の経済学は何から勉強する?
最初はテキストの目次を確認し、ミクロ経済学とマクロ経済学の全体像をつかみましょう。最初からすべての用語を覚える必要はありません。
| 分野 | 主な学習内容 | 理解する視点 |
|---|---|---|
| ミクロ経済学 | 需要・供給、消費者行動、生産者行動、市場の失敗 | 家計や企業がどう行動するか |
| マクロ経済学 | 国民所得、IS-LM分析、物価、失業、国際経済 | 経済全体がどう動くか |
初心者なら、身近な価格と数量を扱う「需要・供給」から学ぶと、グラフを読む練習になります。ただし、使う講座やテキストに順序がある場合は、それに沿って進めて構いません。
大切なのは、教材を次々に変えないことです。まずは基本テキストと解説付きの問題集を決め、同じ説明に戻れる状態を作りましょう。
学習の目標は、単にページを読み終えることではなく、「この条件なら、なぜこの答えになるのか」を説明できることです。
経済学の勉強法|理解・過去問・復習の3ステップ

① 1単元だけ学び、その日のうちに問題を解く
たとえば需要・供給の講義を見たら、同じ範囲の基本問題や過去問に進みます。経済学全体の講義が終わるまで、演習を待たないのがポイントです。
最初から正解できなくても構いません。「用語が分からない」「グラフを読み違えた」など、止まった原因が分かれば復習する場所を絞れます。
② グラフと数式の意味を、自分の言葉で確認する
解説を読んだら、テキストを閉じて要点を説明してみましょう。「右に動く」とだけ覚えるのではなく、何が変わって動いたのかまで確認します。
数式も、記号の意味が分からないまま代入を繰り返すと混乱します。まず各記号が何を表すかを整理し、簡単な数字で計算するところから始めましょう。
③ 間違えた問題を、日を空けて解き直す
解説を読んだ直後は、答えを覚えていて正解できることがあります。翌日や週末など、少し間隔を空けて解き直す時間を取りましょう。
| 解いた結果 | 次にやること |
|---|---|
| 理由まで説明して正解 | 間隔を空けて確認する |
| 勘・消去法で正解 | 根拠を確認し、復習対象に残す |
| 不正解・解けなかった | 原因を確認し、同じ論点を解き直す |
復習メモは「需要曲線上の移動と、曲線のシフトを混同」のように一言で十分です。きれいなノートを作るより、次に同じ間違いを防げる形にしましょう。
グラフが分からないときは「軸・条件・変化」を確認
グラフが苦手なときは、いきなり曲線の形を暗記するより、次の順番で整理すると読み取りやすくなります。
- 縦軸と横軸が何を表すかを書く
- 問題文で変わった条件に印を付ける
- 曲線上の移動か、曲線全体のシフトかを区別する
- 変化後の交点や数量を確認する
需要曲線は「価格の変化」と「需要の変化」を区別
通常の右下がりの需要曲線では、ほかの条件が同じなら、その財の価格が下がると需要量が増えます。これは、同じ需要曲線上の移動です。
一方、好みの変化などによって、同じ価格でも欲しい数量が増える場合は、需要曲線そのものが右にシフトします。「価格が変わった」のか「価格以外の条件が変わった」のかを分けて読みましょう。
IS-LM分析は、前提を確認してから動きを追う
IS-LM分析は、財市場と貨幣市場の関係を扱います。まず縦軸が利子率、横軸が国民所得であることを確認します。
標準的な右上がりのLM曲線を前提とするモデルでは、政府支出の増加によってIS曲線が右に動くと、均衡国民所得と利子率は上昇します。ただし、流動性のわななどでは結論が変わるので、問題の条件を省いて暗記しないことが大切です。
白紙にグラフを描くときは、線をきれいに引く必要はありません。軸の名前、動く曲線、移動前後の位置を書ければ、考え方の確認に使えます。
過去問は何年分・何周やる?回数より復習の中身を重視
取り組む年数に迷ったら、まず直近5年分を一つの目安にして、苦手論点を補うために範囲を広げる方法があります。これは学習計画の例であり、5年分で必ず足りるという意味ではありません。
初めは年度順より、論点別に解くと学んだ内容と結び付けやすくなります。全体を学んだ後は、年度単位で時間を測り、どの問題に時間がかかるかを確かめましょう。
2周・3周したかより、解けた理由を確認する
同じ問題を何度解いても、正解番号を覚えただけでは初めて見る問題に対応しにくくなります。周回数の目標より、選択肢ごとの判断を説明できるかを優先しましょう。
- 正しい選択肢は、どの条件・理論から判断したか
- 誤った選択肢は、どの言葉や数値が違うか
- 条件が変わったら、結論はどう変わるか
演習には、市販の解説付き過去問集や、受講講座に含まれる過去問教材を使えます。答え合わせだけで終わらず、解説を読める教材を選ぶと復習を進めやすくなります。
なお、年度が違えば難易度も変わります。以前解いた問題の点数だけを本番の実力と考えず、未着手の年度や模試でも理解を確認しましょう。
忙しい社会人向け|通勤と自宅で勉強を分ける

私は初年度、通勤中に講義動画を見ていました。事前にダウンロードしておくと、混雑した電車で通信が不安定でも視聴でき、短く区切られた講義を進めやすかったです。
その経験と演習不足の反省を踏まえると、通勤と自宅で役割を分ける方法がおすすめです。次は経済学に取り組む日の一例で、私の実際の記録ではありません。
| 時間・場面の例 | やること |
|---|---|
| 行きの電車:15〜20分 | 1単元の講義を見る・デジタル教材を読む |
| 帰りの電車:10〜15分 | 同じ論点の問題を解く・前日の復習 |
| 自宅:20分 | グラフや計算を紙に書いて確認 |
| 週末:30〜60分 | 間違えた問題を解き直す |
電車で計算しづらい日は、用語や選択肢の判断だけでも構いません。紙に書く必要がある計算やグラフは、自宅に回します。
動画を見る時間だけで予定を埋めず、問題を解く時間も先に確保しましょう。
残りの科目や受験までの期間に合わせて、この配分を調整してください。財務・会計も並行して学ぶ方は、こちらの記事も参考にどうぞ。
独学で理解が進まないときは、動画講義も選択肢
テキストと解説を読んで納得でき、問題演習も進むなら、その教材を使い続けて構いません。一方、同じ論点で何度も止まる場合は、講師の説明で理解を補う方法があります。
私が初年度に受講したのは、アガルートの一次対策パックです。カラーの紙教材に加え、デジタルテキストもあり、動画講義で説明を聞ける点が初学者の私には助けになりました。
講義は「見終えること」が目的ではありません。分からなかった箇所を確認し、問題に戻って自力で解けるかを確かめましょう。
基礎から一次・二次まで学ぶならライトを検討
これから全体の学習を始める方には、「1次試験・2次試験対策入門カリキュラム/ライト」もおすすめです。一次の講義・過去問教材と二次の過去問解説講義をまとめて用意でき、スマホ演習「TOKERUKUN」も対象です。
一次の過去問は解説付きの問題集で、解説動画は付きません。また、ライトには二次の添削は含まれません。経済学だけを補いたい場合は科目別講義も比較し、必要な範囲で選びましょう。
講座情報の出典:アガルート公式・2027年合格目標講座(2026年10月13日確認)。料金と対象サービスは申込時にもご確認ください。
まずはサンプル講義で、説明を聞いた後に「なぜそうなるか」を自分でも説明できそうか確認してみてください。
受講時の使い方や良かった点は、こちらの体験談にまとめています。
経済学の勉強法でよくある質問
数学が苦手でも勉強できますか?
まずは、式に出てくる記号と四則演算を使う基本問題から取り組みましょう。最初から複雑な導出まで理解しようとせず、計算の途中式を書いて、どこで止まるかを確認するのがおすすめです。
経済学の勉強時間はどれくらい必要ですか?
経済学の学習経験や、グラフ・計算への慣れによって変わります。まず1週間取り組み、1単元の理解と演習にかかった時間から残りの計画を見積もると、自分に合った配分を決めやすくなります。
苦手な論点は捨ててもいいですか?
一つの難問に時間を使い続けるより、いったん保留して基本問題を固めるのは一つの方法です。ただし、分野ごと丸ごと外す前に、基本用語や典型問題だけでも確認してください。
まとめ|今日学んだ1単元を、今日の問題演習につなげよう
私の経済学は初年度56点で、翌年は72点(自己採点)でした。初年度の反省から伝えたいのは、インプットに偏らず、早い段階から問題を解くことです。
- 1単元を学んだら、その範囲を解く
- グラフは軸・条件・変化の理由を確認する
- 間違えた問題は、日を空けて解き直す
まずは今日学んだ範囲から、数問だけ解いてみてください。自力で説明しづらいところが分かれば、次に読むページや見直す講義を絞れます。
講義で理解を補いたい方は、アガルートのサンプルで説明の相性を確認してみましょう。


