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「講義を全部見終わってから過去問を始めるべき?」「1周目から解けず、解説を読むだけで終わってしまう」と悩んでいませんか。
おすすめは、1単元を学んだら、その範囲の過去問を少し解くことです。7科目の学習を終えるまで待つ必要はありません。解けなかった原因を確かめ、次に自力で解ける状態へ近づけましょう。
私は2025年度にアガルートの一次試験対策パックを受講し、4科目に合格しました。一方で、講義の視聴を優先しすぎて問題演習の開始が遅れたことは反省点です。2026年度に残り3科目に合格して一次試験を突破しましたが、初年度から演習の時間をもっと取るべきだったと感じています。
この記事では、一次試験の過去問を始める時期、1周目の進め方、復習の終わり方を紹介します。以下の手順や時間配分は、私の反省を踏まえた学習提案です。実際に行った周回数や学習記録を再現したものではありません。
中小企業診断士の過去問はいつから?1単元を学んだ直後から
過去問は、勉強の最後に実力を測るためだけの教材ではありません。「覚えた言葉がどのように問われるか」を知るためにも使えます。最初は、学習した単元に対応する問題を選びましょう。
たとえば需要・供給を学んだ日に、まだ習っていない国際経済の問題まで解く必要はありません。問題集の目次や分野別の分類を使い、講義・テキストと同じ範囲を探します。
全範囲の理解を待つと、復習の時間が残りにくい
私が初年度に重視していたのは「まず知識を入れること」でした。しかし、講義の説明についていけることと、選択肢を自分で判断することは別でした。演習が遅れると、苦手な箇所を見つけても解き直す時間を取りにくくなります。
最初は3〜5問など、小さく始めて構いません。問題数は計画例です。難しい計算問題なら1問に絞り、解説の確認まで終えられる量に調整してください。
1周目で解けないときは「何が分からないか」を分ける
1周目は点数だけで判断せず、どこで止まったかを見ます。知識がないのか、知っていても使えないのかで、戻る場所が違うからです。
| 止まった原因 | 次に行うこと |
|---|---|
| 用語の意味が分からない | 該当する基本テキスト・講義に戻る |
| 用語は分かるが、選択肢を判断できない | 解説で条件や因果関係を確認する |
| 式は分かるが計算を間違える | 途中式を書き、単位・符号・桁を確認する |
| 問題文の条件を読み落とす | 「適切/不適切」など判断に必要な語に印を付ける |
解説を先に読んでもよい。ただし最後に閉じて考える
全く手が出ない問題に長時間粘るより、解説で考え方を確認する方法もあります。その場合は「自力で正解した問題」と分けて記録しましょう。
解説を読んだら、いったん閉じて「何を根拠にこの選択肢を選ぶのか」を説明します。説明できなければ、分からない一文や用語だけを確認します。
その場で解けても、答えを覚えているだけかもしれません。翌日や週末にも再挑戦し、考え方を再現できるか確かめてください。
難しい1問で、その日の学習を止めない
解説の前提となる知識が抜けているときは、問題番号と疑問を一行だけ残します。「式の分母がなぜ変わるか不明」のように書けば、あとで講義に戻る場所や質問する内容が分かります。
いったん先に進む場合も、週末などに確認する予定を入れましょう。後回しと放置を分けるためです。
過去問は何周する?正解数より「理由を説明できるか」で決める
「3周すれば合格」という決まりはありません。同じ問題を繰り返すと答えの位置を覚えることもあります。周回数は作業量の記録として使い、理解度は別に確かめましょう。
| 解いたあとの印 | 復習の扱い |
|---|---|
| ○:根拠を説明して正解 | 少し間隔を空けて確認する |
| △:正解したが根拠が曖昧 | 解説を確認し、優先して解き直す |
| ×:不正解・解説を見て解答 | 原因を一行記録し、基礎確認後に再挑戦する |
この印は記事内で提案する管理方法です。最初は手持ちの問題集やメモに付けるだけで十分です。△と×を優先すれば、得意な問題だけを何度も解くことを避けられます。
復習対象から外す前に確かめたいこと
一つの目安は、日を空けても正解し、選んだ根拠を説明できることです。誤りの選択肢についても、判断に必要な部分を確認しましょう。細かな周辺知識を際限なく調べる必要はありません。
たとえば経済学なら「曲線が右に動く」と覚えるだけでなく、何の条件が変わって動くのかを説明します。財務・会計なら公式の丸暗記だけでなく、どの数字を使うかを選べるか確かめます。
経済学のグラフや論点ごとの復習は、こちらで詳しく解説しています。
何年分解く?まずは手持ちの教材で復習まで終える
範囲に迷うなら、直近5年分を計画の出発点にする方法があります。ただし、5年分は合格を保証する基準ではありません。残り期間や得意不得意に応じて、解説を確認して解き直せる量に調整します。
すでに講座指定の問題集があるなら、まずその順序で取り組む方法で構いません。古い年度を追加する前に、学習済みの範囲に△や×が残っていないか確認しましょう。
古い統計・制度を、そのまま暗記しない
過去問の出題時点と、これから受ける試験の前提は同じとは限りません。中小企業経営・政策の統計や施策、経営法務の制度などは、受験年度に対応した教材で確認してください。
古い問題から「何を問われるか」を学ぶことと、当時の数値や制度を現在の知識として覚えることは分けます。改正・更新の注記がある問題集なら、その説明も読んで進めましょう。
年度別の演習は、時間配分の確認に使う
単元ごとの演習で知識を確認したら、年度別に1科目を通して解く時間も取ります。分野が混ざった状態で判断できるか、どの問題に時間を使いすぎるかを確かめるためです。
日本中小企業診断士協会連合会は、過去の一次試験問題をPDFで公開しています。本番の問題量や形式を確認するときに使えます。詳しい解き方が必要な場合は、解説付き教材を併用してください。
出典:日本中小企業診断士協会連合会「中小企業診断士試験問題」(2026年10月22日確認)。
働きながら続けるなら「新しい問題+解き直し」を一組に
演習時間をすべて新しい問題に使うと、復習が後回しになります。短い時間でも、最初に前回の△・×を確認する枠を置くのがおすすめです。
| 30分取れる日の例 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 最初の5分 | 前回の復習対象を確認する |
| 次の10分 | 学習済み単元の新しい問題を解く |
| 残り15分 | 解説を読み、印と次の復習日を記録する |
これは学習時間の配分例です。問題が難しければ、新しい問題を減らして構いません。通勤中は短い選択問題や復習箇所の確認に使い、途中式を書く問題は机で取り組むと作業を分けられます。
予定どおりに進まない週は、未消化分を翌日に全部積み上げず、週末に優先順位を見直します。新しい問題を増やすより、基本的な論点のつまずきを解消する日を作りましょう。
解説だけでは分からないときの教材・講座の選び方
過去問を解くたびに説明でつまずくなら、戻って確認できる講義があるかを見てください。手持ちの教材で理解できる場合は、講座を追加購入する必要はありません。

アガルート:教材と講義を行き来して理解したい人の候補
私が2025年度に受講したのはアガルートの一次試験対策パックです。初年度の経験から、講義を選ぶときも「見終わったあとに問題を解く流れ」を先に作っておくことをすすめます。
2027年合格目標の入門カリキュラムには、入門総合講義や一次試験対策過去問集が案内されています。短答セルフチェックWebテストは、入門カリキュラムのフル・ライトが対象です。一次試験対策パック単体は対象外なので、商品名だけで同じ内容と判断しないようにしましょう。
文字の解説だけでは理解しづらい方は、まずサンプル講義で説明の相性を確認してみてください。料金だけでなく、演習教材の範囲や利用期限も申込前に確認するのがおすすめです。
出典:アガルート「2027年合格目標・入門カリキュラム」(2026年10月22日確認)。現在の仕様であり、私の受講当時の内容とは異なります。
受講時に感じた良かった点と注意点は、こちらの体験談にまとめています。
スタディング:スマホで演習と復習を進めたい人の候補
私は経営情報システムの対策にスタディングも利用しました。ただし、ここで紹介する機能は現在の公式案内に基づくもので、すべてを私が使ったという意味ではありません。
公式の問題演習機能には、1問ごとに解説を確認する練習モードや、「要復習」にした問題を解く復習モードが案内されています。問題の整理をスマホで進めたい人は、操作感を試す候補になります。
価格を重視する場合も、必要な問題集が購入コースに含まれるかを確認しましょう。現在の中小企業診断士講座の対象教材・提供時期は、公式の商品説明で確認してください。
出典:スタディング「スマート問題集/セレクト過去問集の便利機能」(2026年10月22日確認)。
よくある質問
過去問だけで一次試験に合格できますか?
過去問だけで十分とは言い切れません。初めて学ぶ論点の理解や、更新された制度・統計の確認には基本教材も必要です。過去問を中心にしながら、不足した知識をテキストや講義で補う形をすすめます。
復習ノートは作ったほうがよいですか?
必須ではありません。「問題番号・間違えた理由・次の確認日」が分かれば、問題集への書き込みやアプリの記録で足ります。解説を丸ごと写すより、次に同じ間違いを防ぐ一言を残しましょう。
答えを覚えた問題は、もう解かなくてよいですか?
答えを覚えたことだけでは判断できません。なぜその答えになるのかを説明し、同じ論点の別の問題でも考え方を使えるか確認します。解答番号が浮かぶだけなら、復習対象に残してください。
今日学んだ単元の問題を、解説の確認まで進めよう
まずは今日学んだ範囲の問題を少し解き、○・△・×に分けてみてください。△と×は原因を一行残し、解き直す日を決めます。
私の反省は、知識を入れることを優先しすぎて、演習を始めるのが遅れたことです。講義を見た時間や問題集の周回数に加えて、「次に同じ考え方で解けるか」を確認する学習に変えていきましょう。
